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蚊など、虫が気になる季節になってきました。
実は植物の香り(特にハーブと呼ばれる薬草類)には、人間には心地良い香りと感じても、虫には苦手な匂いがあります。
植物は自分の体を害虫などから守るため、虫の嫌いな香りを出して自分を守っています。
ハーブから抽出したエッセンシャルオイル(精油)には、殺虫剤のように虫を殺す働きはありませんが、蚊などの昆虫は、特定のエッセンシャルオイルの香りを嫌います。
こうしたエッセンシャルオイル(精油)の香りを身にまとうことで、蚊は近寄るのを嫌がるようになるため、虫に刺されにくくなります(これを昆虫忌避作用と言います)
例えば、シトロネラやユーカリレモンというエッセンシャルオイルには、蚊が嫌う“シトロネラール”や“シトロネロール”という成分を多く含んでいます。
ちょっと脱線・・・
シトロネラールとはテルペン系アルデヒド類。
シトロネロールはモノテルペンアルコール類。
名称は似ていますが化学分類上は別のグループです。
蚊のみならずノミ、ダニなどは“シトロネラール”と“シトロネロール”などの成分を非常に嫌います。
☆ ☆ ☆
エッセンシャルオイル(精油)には化学薬品を使った殺虫剤ほど強力な効果は期待できませんが、もともと自然界に存在しているものなので、環境にも人間にも優しい防虫剤として利用することができます。
それらの性質を利用して作るのが、心強い味方の手作り虫除けアロマスプレーです。
アロマスプレーは簡単に出来ますので、出かける前に作ってシュッとひとふり。
室内だけではなく、野外キャンプやバーベキュー、お散歩などに携帯すると便利です。
市販の虫除けスプレーには、「ディート(Deet)」という薬品が含まれています。
ディートは元々、第二次世界大戦直後に、蚊を媒介にしたマラリア感染から兵士を
守るためにアメリカ軍が開発したものです。その後、市販の虫よけ剤にも使われる
ようになり、世界中で普及しましたが、近年ではその有害性が指摘されています。
傷口や唇などに触れた場合、体内に吸収され、他の薬品と併用すると神経障害など
を発症することがあると言われており、特にカナダでは小さな子供への使用が
厳しく制限されています。
日本でも、子供には虫よけスプレーの手や顔への使用を避ける等のアドバイスが、
厚生労働省や国民健康センターから発表されています。
昆虫忌避作用のある成分を多く含むエッセンシャルオイル(精油)は・・・
ユーカリレモン(ユーカリシトリオドラEucalyptus citriodora)、シトロネラ、
レモングラス、ゼラニウム、クローブ、コリアンダー、ローズマリーカンファー、
ラバンジンなど
この中から2~3種類を選び、虫除けアロマスプレーを作ります。
アロマスプレーは肌に吹きかけるだけでなく、網戸やカーテンなどに使用するなど、エッセンシャルオイルの香りを楽しみながら、虫除けをすることもできます。
手作り虫除けアロマスプレーで、虫刺されなどのストレスを吹き飛ばして、今年も思いっきり夏を満喫してはいかがでしょうか?
虫除けアロマスプレーは当ショップkahoriのミニ講座で1本作り,お持ち帰り頂けます。
5分程度で作成できますので、お気軽にお立ち寄り下さい。
¥1050 -
( 50ml手作り虫除けアロマスプレー、作り方説明書、スプレーボトル用ラベル付き)
<注 意>
✽ 手作り虫除けアロマスプレーは、市販の「虫よけ製品・薬品」に比べますと、効果はマイルドで作用時間も短いため、カバンの中に持ち歩いて、必要に応じてこまめにシュッとかけてください。
✽ アルコールに対するアレルギーのある場合、皮膚に傷口がある箇所、乳幼児、ペットへのスプレー使用には十分ご注意ください。
✽ スプレーする前に、ボトルをよく振ってください。
✽ 直射日光を避け涼しい場所に保管し、できれば10日間ほどで使い切るようにしてください。
(なお冷蔵庫に保管すれば、スプレーするたびにひんやり気持ちいいです。
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Author:KagurazakaKahori
営業時間は、Webサイト「お店のご案内」をご覧ください。
ハーブには、人の心と体を癒す力があります。人は森で生活していたころから、さまざまなハーブを用いてきました。
この200年ほどは、人工的な生活環境で過ごしていますが、長い森の生活の遺伝子は、まだまだ変わっていません。
kahoriは、現代社会でのさまざまな違和感を解消するために、ハーブの調合、フラワーレメディ(花療法)、そしてアロマテラピーを融合させて効果を高めたいと考えています。